2019-01-01から1年間の記事一覧

異形の怪人「刑天」と「山海経」

形天 魯迅が幼少時代に読み夢中になったという本「山海経」(せんがいきょう)。 その中に出てくる怪人、「刑天」。容姿は首なしで、乳が目でヘソが口という出で立ちで登場している。 中国語ではどの様に記載されているのだろう。 中国古代神話の伝説人物の…

青龍偃月刀は存在したのだろうか。「槍や戟についての考察」

三国時代の「槍」と「戟」 三国志代刀剣は主要な身を護るための道具であった。ただ大規模作戦時には 長い兵貴にはやはり真っ先に思いつくのは関羽の持っていた青龍偃月刀、結論から言うと事実上これらの武器はこの当時に出現したわけではない。また青龍偃月…

三国志時代の武器ってゲームの中と一緒なの?其の二

ゲーム内の武器と実際の三国時代の武器 さて前回からの続き。環首刀という武器が実際の三国時代に使用されていたが魏・呉・蜀で若干の長さの違いなどがあったという話の後半だ。 江南の呉の地でもやはり剣の制作にはとても力を入れていた。孫権の時代「黄武5…

三国志時代の武器ってゲームの中と一緒なの?

三国志時代の武器ってゲームの中と一緒なの? 悠久の歴史の中、幾多もの数え切れない王朝が入れかわってきた中国の歴史。だが三国志時代ほどの魅力はどうしても見当たらない。 そこには数多くの悲哀に満ちた故事、英雄の物語が埋まっている。 三国時代より18…

考城隍(神になる試験)

この物語は河南省の神になった男のお話。 神になる試験があるのだけれど中国の伝説は人と密接に結びついている。その為日本の物語とは一味違う趣があるね。 隍は空堀の意味。これは堀の神になる試験を受けた物語。 考城隍 私の姉婿の祖父は名を宋江といって…